概要: ロンジン80年代の名機であるcal.994搭載の自動巻きです。文字盤はかなりシンプルで、一見80年代あたりのクオーツか、ETAを載せただけの無銘自動巻きのようにもみえますが、ツインバレル搭載機です。
ツインバレル(＝香箱2つ)の通りゼンマイが入った香箱が2つ直列に繋がれています。このような配置をすることによって、機械式時計特有のトルク低下による精度悪化を防ぐことが可能です。
機械式時計というのは、巻き上げたゼンマイの力を利用して稼働しています。当然巻き上げた直後はしっかりと巻き上がっており、機械全体に伝わる力は強いものです。しかしながら、ゼンマイが解けることによって、伝わる力は弱くなり精度は低下します。これが機械式時計の特徴です。
これを解消するために開発されたのが、このツインバレル機構というものです。画期的な機械ではありましたが、世は既に大クオーツ時代！高精度な機械式の時計など誰も求めていませんでした。
そんなわけで完成度の割に評価はまちまちで、よくオタクが好む機械と呼ばれています。とはいえ、話によると後の雲上コンプリケーションのベースムーブメント部分にこの機械が使われたという話もあるらしく、その性能はある程度評価されていたようです。

ケースは20ミクロンの金張りです。

コンディション: 全体的に良い状態であるといえます。ケースのメッキ剥がれは確認できません。日差は画像をご確認ください。こちらは現在日差で保証致しかねます。日付のクイックチェンジ可能です。文字盤に分かるような腐食はありません。

こちらは現状品としての出品です。返品は一切お受けできませんので、出品内容を十分ご理解の上入札お願いいたします。

埼玉県公安委員会 第431330057707号 運営者 髙橋龍一